気温が下がると光合成できなくなるため、その装置である葉は不要になります。樹木は、葉に残るエネルギーを回収し、クロロフィルを分解した後、その葉を切り捨てます。蓄えたエネルギーを使って春に新しく葉を作る方が効率的なのです。

赤をさびしいと思うことがあります。

「赤は情熱のイメージ」などと一昔前の色彩学では教えていましたが、色の印象などというものは後天的なものであって普遍性はありません。種族や民族、地域や環境によっても違う上に、個人の経験による違いはもっと大きくて、赤の印象はとにかく個人によってまったく違うのです。

デザイナーにとって「赤は情熱のイメージ」なんて言うのはとても恥ずかしいことですが、なんちゃって色彩学は巷にはあふれている知見なので、クライアントを説得するために戦術的に使ってしまう人がいることは知っています。